日本は今、どこにいる?
投稿日: 作成者: i2f_master カテゴリー: トランスフォーメーション   パーマリンク

顧客訪問時、お見せするといきなり顔つきが変わるテーブルがある。
その反応は私が思っている以上であり、「そんなはずはない」といった反応もある。ここで、改めて、考えてみたい。(尚、データの出典はすべてIMFです。)

そのテーブルとは、世界・日本・主要各国のGDPの過去30年分の推移データである。
上段はドル換算のGDPであり、下段はその10年間の成長率になる。
世界経済を10年単位で見ると、2倍に拡大しているがわかる。ちなみに2010年代も今のところは10年で2倍という軌道に乗っている。
世界は日本国内で思うよりもはるかにダイナミックに動いています。(この事は既に一度、論じているので、そちらを参照してください。)

gdp_1980-2012

 

このテーブルを見つつ日本の状況を、世界全体・米国と比べるとどうなるであろうか?
一言でいうと、80年代は「Good Job!」, 90年代は「平均並み。どうした?」、2000年代は「トップグループから落ちこぼれ」 という事になるであろうか。
日本が2000年代、完全に世界と同期しておらず、脱落していることが分かる。
「電機産業が衰退」という話は多々あるが、それは電機産業の海外進出があって、かつ規模が大きいから目立つのであって、実は「日本株式会社そのものが衰退している」という事が実情である。海の真ん中に居れば満潮・干潮もわからない、という事と同じである。

海外で仕事をしている人も企業間の「勝った/負けた」は見ているし、マスメディアも国家間の1対1の競争も見ているが、世界経済や、そこにおける日本のポジショニング・シェアは見ていない。
だから、世界は10年で2倍になっていると言うとビックリする。そして、日本は80年代まではその流れの勝ち組であり、2000年以降は負け組になっているという事ですら、気づいていない。

新聞等を見ていると、おしなべて投資の割り振り先が海外になっていることが多いように感じます。日本は世界第三位の市場であり、金銭感覚・法律感覚等で話が通じるいい市場です。ただ、今、パイが広がっているのはアジア・アフリカであり、これを取るために投資があるのは当然でしょう。むしろ、データが示すように遅かったともいえます。これから頑張っていってほしいものです。

最後に、日本のシェアを示す。アベノミクス・東京オリンピックで日本のポジショニングが再びアップする事を期待しつつ。

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